
ブハラとヒヴァのハマム:今も訪ねられる古い浴場
ブハラ旧市街の真ん中、かつて帽子売りが店を構えたご存じですか? ブハラの丸屋根の下で両替と金細工が行われた 16世紀の4つの交易ドームが、今も古い交差点を覆っています。トキ・サラフォンは両替商のドームで、インドや中国の商人が貨幣を替えました。トキ・ザルガロンには宝飾職人が、トキ・テルパク・フルションには帽子屋が並びました。 詳しく見る →の下に、奥へではなく下へと続く扉があります。その先にあるのは何世紀も焚かれ続けてきた浴場で、夕方には熱い石の上に横たわり、マッサージ師に背中をほぐしてもらえます。ブハラで今も営業している歴史あるハマムは、ここを含めて二つだけです。
ここでは、こうした古い浴場のつくり、訪ねられる浴場、中で何をするのか、そして私たちがお客様のためにどう手配しているかをご紹介します。
浴場がバザールのそばにあった理由

中央アジアの街では、浴場は商いの場の近くに置かれていました。2025年の研究によれば、サマルカンドの14〜16世紀のアミール・ティムール(タメルラン、1336〜1405年)は、サマルカンドを都としたティムール帝国の創始者。シャフリサブス近郊の生まれです。 詳しく見る →朝の浴場は、イスラムの学院。壮麗な正門の奥に中庭があり、その周りに学生の居室と教室が並びます。旧市街では、今は博物館や工房として使われているものも多くあります。 詳しく見る →市場、宮殿の隣に建てられ、それ以前の小さな街区の浴場もすでに床下から暖められていました。ブハラでは、その配置が今も見てとれます。1534〜1535年に建てられた両替商のドーム、トキ・サッロフォンには、16世紀後半に角に浴場とモスクが増築されました。商人はバザールの一角で、両替も礼拝も入浴も済ませられたのです。ドームが連なる通りの反対側の広場については、リャビ・ハウズとチョル・ミナルをご覧ください。
古いハマムの仕組み
通りから見ると、古い浴場はほとんど目に入りません。熱を逃がさないよう半分地中に埋まっていて、屋根の上に見えるのは低いドームだけです。中に入ると、脱衣室から熱い大広間へ、だんだん温度の上がる部屋が続きます。床は、その下の通路を流れる熱気と煙で暖められます。この地域で何世紀も使われてきた方式です。熱い広間には一段高い石の台があり、そこでマッサージを受けます。ウズベク語では浴場をhammom(ハンモム)と呼びます。
ブハラ:ボゾリ・コルドとクンジャク
ブハラの歴史ある浴場のうち、今も営業しているのは二つだけです。
- ボゾリ・コルドは、かつての帽子売りの市場、トキ・テルパク・フルションのドームの下にある男性用の浴場です。女性も、決められた時間に事前予約をすれば利用できます。
- クンジャクは、ご存じですか? 伝説:ミナレットの基礎はラクダの乳で固めた 伝説では、名工バコはラクダの乳で練った石膏でカラーン・ミナレットの基礎を築き、固まるまで2年間姿を消してから塔を建てたといいます。近所の人は今も、彼の墓だという場所を教えてくれます。 詳しく見る →の建築群の近くにある「角」の浴場で、女性用です。
入浴は昔ながらの順序で進みます。まず蒸気の中で体を温め、熱い石の上で石けんのマッサージ、粗い手袋でのあかすり、ときにはパック、最後に涼しい部屋でハーブティーをいただきます。2024年には、午前は地元の人、午後と夕方は旅行者という時間の分け方でした。営業時間と料金は変わることがあり、浴場は小さいので、私たちが事前に時間を予約し、何が含まれるかをお伝えします。旧市街のほかの見どころはブハラを1日、2日、3日でをご覧ください。
ヒヴァ:アヌシャ・ハンの浴場

トルキスタン:国境の向こうの浴場博物館

こうした浴場の仕組みをいちばんよく見られるのは、タシケントから日帰りで行けるカザフスタンのトルキスタンです。東の浴場は1580〜1590年に、ヤサヴィー廟の南西80 mに建てられました。半地下で部屋は9室あり、湯と水のタンク、かまど部屋、大理石の台のある八角形の洗い場があり、床の通気口から暖められていました。1970年代まで地元の人が使っており、現在は博物館として、入浴客が置いていったままの銅の湯桶が残っています。行き方はタシケントからトルキスタンへをご覧ください。
出かける前に
- 健康:熱と蒸気は心臓に負担がかかります。妊娠中の方、心臓や血圧に不安のある方は、まず医師にご相談ください。
- アルコールは控えて:入浴前は飲酒をせず、水かお茶を飲みましょう。
- 女性の方:女性の利用時間は限られているので、事前に予約してください。予約の際に女性のマッサージ師をご希望ならお申し付けください。対応できるかどうかをお知らせします。
- 持ち物:タオル、体に巻く布、スリッパなど、浴場で用意されているものを確認し、着替えをお持ちください。
- タイミング:旧市街を一日歩いたあとの夕方の浴場は、とてもよい締めくくりになります。
山のスパからヒヴァでのヨガまで、ほかのくつろぎ方はウズベキスタンのウェルネス・リトリートをご覧ください。
まとめ
- ブハラで営業している歴史あるハマムは二つ。ボゾリ・コルド(男性用、女性は決められた時間)とクンジャク(女性用)です。
- 入浴は蒸気、熱い石の上での石けんマッサージ、あかすり、ハーブティー。事前予約が必要です。
- 古い浴場は半地下で、床下の通路から暖められ、外から見えるのはドームだけです。
- ヒヴァにある1657年のアヌシャ・ハンの浴場は、街歩きで立ち寄る史跡です。
- 心臓に不安がある方や妊娠中の方は、入浴前に医師にご相談ください。



